エクセルVとは?

エクセルVは、皮膚の拡張した血管を減らすレーザーです。当院では、酒さ性皮膚炎に伴う毛細血管拡張症の改善に用いています。

レーザー光が血管内のヘモグロビンに吸収されると熱が生じ、血管が収縮します。エクセルVは532ナノメートルと1064ナノメートルの2つの波長を使い、細く赤い血管から青みを帯びた太い血管まで、状態に合わせて治療できます。1

治療する血管があるか確認します

当院では、毛細血管拡張症が確認された場合にのみエクセルVをお勧めします。 鼻の周りや頬の細い血管が拡張し、赤く見える場合が代表的です。

血管が細かったり、皮膚全体の赤みと重なったりすると、肉眼では見分けにくいことがあります。そのためダーモスコピー検査で皮膚を拡大し、治療すべき血管があるか確認します。顔全体の赤みと、個別に拡張した血管を区別することは、治療方法を決めるうえで重要です。2

毛細血管拡張症が確認できない赤みは、エクセルVだけでは改善しにくいため、まず皮膚炎の治療を検討します。

ダーモスコピーで太く拡張した血管と周囲の細い血管が見える皮膚の拡大写真

細い血管と施術時の反応を見ながら治療します

血管が見えやすいよう準備します

レーザー施術中は、目を守るための保護眼鏡を着用する必要があります。ただし、眼鏡をかけると視界が暗くなり、細い血管が見えにくくなることがあります。

当院では、目を守りながら施術部位をよく見られるよう、可視光透過率の高い保護眼鏡を使い、ルーペライトで部位を明るく照らします。細い血管の位置と、照射後の変化を確認するためです。

オレンジ色のレーザー保護眼鏡にルーペライトを取り付け、照明を点灯した様子

血管の反応に応じてレーザーを調整します

照射しながら、血管が薄くなったり縮んだりする反応を観察します。次の動画でも、照射した部位の血管の変化をご覧いただけます。

反応が十分でない場合は、血管と周囲の皮膚の状態を見直し、設定を調整します。

エクセルV施術中に血管の反応を確認する動画動画を再生
エクセルV照射直後に血管が薄くなる様子を示す拡大動画動画を再生

1回目から効果を実感できるのが通常です

治療に適した毛細血管拡張症であれば、初回の施術から血管が減る効果を実感できるはずです。 予定した複数回の施術をすべて終えて初めて効果が現れるわけではありません。

以下は、1回の施術による変化を示す写真です。左から施術前・施術直後・1日後の様子です。施術直後は熱による赤みが残っていますが、血管が減ったことが分かります。

施術前・施術直後・1日後の鼻周辺の血管を比較した偏光ダーモスコピー写真

1回で全ての血管がなくなるわけではありません。当院では通常2~3回を目安に治療し、3回程度で期待できる変化のかなりの部分が現れます。必要な回数は残った血管と治療への反応によって異なります。

治療後も時間がたつと、血管が再び拡張することがあります。その際は新たに見える血管を確認し、追加治療の要否を決めます。

初回の施術後に効果を全く感じられなかった場合は、回数を増やす前に、治療すべき血管があるか、皮膚炎による赤みではないかを改めて確認する必要があります。効果の判断基準と施術の流れは、エクセルVの効果についての記事で詳しく説明しています。

Vビームとは何が違いますか?

Vビームも血管内のヘモグロビンを標的とするレーザーです。どちらも拡張した血管の治療に用いますが、使用する波長が異なります。

エクセルVは532ナノメートルと1064ナノメートルを使用します。Vビーム・パーフェクタは595ナノメートルを使用し、Vビーム・プリマにはさらに1064ナノメートルが加わります。比較する際には、どのモデルかも確認する必要があります。134

532ナノメートルと595ナノメートルでは、ヘモグロビンに吸収される度合いが異なります。エクセルVの532ナノメートルのほうが、Vビームの595ナノメートルより血管内のヘモグロビンに吸収されやすくなります。5

波長・装置の構造・費用の違いは、VビームとエクセルVの比較記事をご参照ください。

費用のご案内

1回 200,000ウォン

付加価値税込み・ジェネシスモードは含みません。

ダウンタイムと施術後のケア

施術直後は赤みや腫れが出ることがあります。血管が密集している部位や反応が強かった部位には、内出血が生じることもあります。内出血は通常1週間ほど続きます。

そばかすや日光黒子があった部位には、かさぶたができることもあります。かさぶたも通常1週間ほど続きます。

かさぶたができた場合は、自然に剥がれるまで無理に取らないでください。それ以外に特別なケアは必要ありません。ただし、水ぶくれができたり、痛みや腫れが次第に強くなったりした場合は、当院にご連絡ください。

よくある質問

赤みがあればエクセルVを受ければよいですか?

まず毛細血管拡張症を伴っているか確認する必要があります。当院ではダーモスコピーで治療すべき血管を確認してから、エクセルVをお勧めします。皮膚炎による赤みが主な問題であれば、皮膚炎の治療を先に検討します。

1回で全部なくなりますか?

治療に適した血管なら初回から効果を実感できるはずですが、1回で全ての血管がなくなるわけではありません。残った血管に応じて追加治療が必要なことがあり、通常は2~3回を目安とします。

治療後にまた現れることはありますか?

はい。時間がたつと血管が再び拡張することがあります。決まった回数を繰り返すのではなく、新たに現れた血管と現在の皮膚の状態を確認してから、追加治療を決めます。

内出血や腫れは生じますか?

生じることがあります。特に毛細血管拡張症が強い部位では、内出血や腫れが1週間ほど続くこともあります。

参考文献

  1. Cutera. エクセルVの公式製品案内と安全情報.
  2. Micali G, Gerber PA, Lacarrubba F, Schäfer G. Improving Treatment of Erythematotelangiectatic Rosacea with Laser and/or Topical Therapy Through Enhanced Discrimination of its Clinical Features. J Clin Aesthet Dermatol. 2016;9(7):30–39.
  3. Candela. Vビームの製品案内とパーフェクタの波長情報.
  4. Candela. Vビーム・プリマの595ナノメートル・1064ナノメートルの波長案内.
  5. Prahl S. ヘモグロビンの波長別モル吸光係数データ. Oregon Medical Laser Center.