自律神経系検査 | 紅潮と熱感治療の羅針盤

1. 自律神経系検査とは?


当院で行う自律神経系検査である深呼吸時心拍変動検査は、一定の速度でゆっくり呼吸している間の心拍数の変化を記録し、心臓の迷走神経反応を確認する検査です。1

自律神経系は交感神経と副交感神経で構成されます。交感神経は緊張や興奮に反応して心拍数や発汗・血管反応を変え、副交感神経は体が休み回復するのを助けます。状況に応じてこの2つが切り替わることで、興奮した体は再び落ち着きます。

迷走神経は副交感神経の中核となる経路です。深呼吸時心拍変動検査では、呼吸に伴って心拍数がどれだけ変化するか(変化幅)を測定し、心臓が迷走神経の調整にどの程度よく反応しているかを確認します。2

当院では検査で副交感神経反応を確認し、緊張・感情の変化の際に赤み・ほてり・動悸・発汗が一緒に出るかをみて、交感神経が症状に関与しているかを判断します。2つの情報を合わせてみることで、自律神経調整治療が必要な状況かどうかをより正確に把握できます。

緊張や感情の変化で交感神経が活性化し、顔の赤み・ほてり・発汗が一緒に現れる過程を示す図

2. このような症状があるときに検査します


次のような症状がある場合、自律神経系検査を受けてみることができます:

検査で心臓迷走神経反応が低く、上記の症状の出方も一致する場合は、自律神経調整治療を積極的に検討します。反応が十分であれば、皮膚・血管・感覚神経のほうへ治療の焦点を絞ります。

3. どのように行うのでしょうか?


患者さんが楽な姿勢で座り、手首と足首にクリップ型電極を付けて自律神経系検査を受けている様子

両手首と両足首にクリップ型電極を装着し、楽な姿勢で座ります。機器の案内音に合わせて、ゆっくり息を吸って吐く動作を繰り返します。

針や薬剤を使用しないため痛みはなく、測定直後に結果を確認できます。

検査前の注意事項

自律神経系は、カフェイン・ニコチン・運動・一部の薬剤の影響を受けることがあります。正確な結果のため、上記をお守りください。4,5

4. 結果はどのように読み取るのでしょうか?


この検査は、息を吸うときに心拍数が速くなり、吐くときに遅くなる、その差の程度から心臓迷走神経反応を評価します。心拍数の変化幅は年齢によって異なるため、結果は年齢別の参考値と比較する必要があります。1


参考文献

よくある質問


検査費用はいくらですか?

深呼吸時心拍変動検査は健康保険の給付項目です。診察後、自律神経機能の評価が必要と判断される場合に健康保険が適用されます。健康保険適用時の検査自己負担額は約8,500ウォンです。3 診察料とあわせて実施した検査・処置、年齢、保険資格により、実際の自己負担額は異なる場合があります。

検査は痛いですか?

痛くありません。針や薬は使わず、手首と足首にクリップ型電極を付けた後、機器の案内音に合わせてゆっくり呼吸します。

検査前に準備することはありますか?

正確な測定のため、検査当日はコーヒー・お茶・エナジードリンクなどカフェインを含む飲み物と、たばこ・電子たばこなどニコチン製品は避けてください。検査前24時間は激しい運動を避け、服用中のお薬は事前にお知らせいただき、自己判断で中止しないでください。

検査結果が正常なら、どう解釈しますか?

反応が十分な場合は、心臓迷走神経機能が比較的よく保たれていると考えます。この結果をもとに、治療の焦点を皮膚・血管・感覚神経のほうへ絞ることができます。

検査結果で薬物治療を決めますか?

反応が低く、顔の赤み・ほてりと随伴症状の出方が一致する場合は、薬物治療を検討します。検査結果と診察結果をあわせて、治療の強度と順序を決めます。