検査のご案内
遅延型アレルギー検査 | 原因食物を特定するための検査
目次
1. 遅延型アレルギー検査とは?
一般的に「遅延型アレルギー検査」として知られているIgG4検査は、実際には血液中の食物別IgG4抗体を測定する検査です。
即時型のアレルギー反応に関連するIgEを調べるMAST検査とは異なり、IgG4は特定の食物に曝露された痕跡を示す数値に近いものです。1
重要な点は、数値が高いからといって、その食べ物が問題であるという意味ではないということです。IgG4はむしろ、体がその食べ物に慣れたという信号である可能性があります。実際に、アレルギー治療(免疫療法)が成功するとIgG4が上昇することが知られています。1,2
このような理由から、欧州およびカナダのアレルギー学会はいずれも、この検査をアレルギー診断用として推奨していません。1,2 したがって、この検査は単独で診断を下すものではなく、食事記録や症状と照らし合わせる参考資料として活用します。
2. どのような方に適していますか?
IgG4検査は、特定の食物を摂取した直後にじんましんや唇の腫れ、呼吸困難が起こる即時型アレルギーを確認する検査ではありません。このような場合は、MAST検査を優先的に検討すべきです。
反対に、以下のように繰り返される慢性症状があり、食物との関連が曖昧な場合、食事日記とともに限定的に参考にすることができます。
- 摂取直後ではなく、数時間〜数日後に皮膚症状が繰り返される場合
- すでに無計画に特定の食物を制限しており、体系的に再整理するための基準が必要な場合
ただし、IgG4検査の結果だけを見て多くの食物を制限すると、栄養バランスが崩れたり、食べるものがないという不安に陥ったりする可能性があります。特に小児では成長に影響を与える可能性があるため、より慎重になる必要があります。2
3. 検査方法
IgG4検査自体は一度の採血で終わりますが、結果を解釈するプロセスが重要です。
- 1) 採血: 血液を採取し、食物別のIgG4数値を測定します。
- 2) 結果確認: どの食物で数値が高く出たかを確認します。
- 3) 病歴照合: 普段の食事後に症状が現れるタイミングや、繰り返されるパターンと照らし合わせます。
- 4) 食事計画: 無条件にすべてを断つのではなく、疑わしい食物だけを一定期間制限してから再度摂取し、実際の反応を確認します。

つまり、この検査の核心は「陽性項目を見つけること」ではなく、実際の症状と一致するかを検証するプロセスにあります。検査結果と生活の中での反応が一致しない場合、数値が高くても原因食物であると断定することはできません。
検査の種類と費用
- 90種 ・ 25万ウォン: 韓国人が日常的に頻繁に摂取する食物90種類についてIgG4を測定します。
- 200種 ・ 30万ウォン: 国内外の食物200種類についてIgGを測定する拡張検査です。
どちらの検査も健康保険が適用されない自由診療(非給付)検査です。アトピーなどの疾患の鑑別目的で実施された場合、実損保険の請求が可能ですが、保障の有無は加入商品によって異なるため、事前に保険会社へご確認ください。
結果お渡しスケジュール
90種
- 月曜午後 〜 木曜午前採血 → 翌週月曜日に結果
- 木曜午後 〜 金曜午前採血 → 翌週水曜日に結果
- 金曜午後 〜 月曜午前採血 → 翌週木曜日に結果
200種
- 月曜午後 〜 金曜午前採血 → 翌週木曜日に結果
- 金曜午後 〜 月曜午前採血 → 同週木曜日に結果
※ 午前/午後の基準は午後1:30です。結果はカカオトークでお送りします。
4. 結果解釈時の注意点
遅延型アレルギー検査(IgG4)は、結果を誤解しやすい検査です。結果を見る際に必ず覚えておくべき点があります。
- 陽性 = よく食べる食物である可能性があります。実際に頻繁に曝露されている食物ほど、IgG4が高く出ることがあります。1
- 数値が高いからといって症状が重いわけではありません。数値の大きさと実際の症状は比例しません。3
- 食物制限は最小限の範囲で行うべきです。複数の食物を一度に制限すると栄養バランスが崩れ、継続も困難になります。2
- MAST検査、パッチテストとは見ている免疫経路が異なります。即時型反応はMAST検査、皮膚接触による遅延型反応はパッチテストがより直接的です。MAST検査、パッチテストのページで詳細をご確認いただけます。
IgG4検査は結果だけを単独で見ず、症状の写真・食事日記・皮膚の状態・他の検査結果を総合して判断する必要があります。特にアトピーのように食事制限が過剰になりやすい疾患では、「制限すべき食物リスト」を作るための検査としてではなく、仮説を整理するための参考資料として活用するのが安全です。
参考文献
- Stapel SO, Asero R, Ballmer-Weber BK, et al. Testing for IgG4 against foods is not recommended as a diagnostic tool: EAACI Task Force Report. Allergy. 2008;63(7):793-796.
- Carr S, Chan E, Lavine E, Moote W. CSACI Position statement on the testing of food-specific IgG. Allergy Asthma Clin Immunol. 2012;8:12.
- Antico A, Pagani M, Crema A. Food-specific IgG4 lack diagnostic value in adult patients with chronic urticaria and other suspected allergy skin symptoms. Int Arch Allergy Immunol. 2011;155(1):52-56.
よくある質問
IgG4検査とはどのような検査ですか?
遅延型アレルギー検査とも呼ばれ、食物別のIgG4抗体を血液中で測定する検査です。ただし、陽性が出たからといって直ちに原因食物として確定する検査ではなく、症状の記録とともに補助的に解釈する必要があります。
90種と200種のどちらを受けるべきですか?
多くの方は90種(コリアンパネル)から始められます。韓国人がよく食べる食物を中心に構成されており、日常の献立との関連性を把握するのに十分です。200種は、海外の食品やより広い範囲を確認したい場合に検討できます。
検査費用はいくらですか?
90種(コリアンパネル)は25万ウォン、200種は30万ウォンです。どちらの検査も健康保険が適用されない自由診療(非給付)検査ですが、アトピーなどの疾患の鑑別目的で実施された場合は実損保険の請求が可能です。
IgG4検査とMAST検査はどう違うのですか?
MAST検査は即時型のアレルギー反応に関連するIgEを調べる検査であり、IgG4検査は食物曝露に対する抗体反応を調べる検査です。直後のじんましんや腫れ、呼吸困難などの反応が疑われる場合は、MAST検査の方がより直接的です。
検査結果が陽性なら、必ずその食べ物を断たなければなりませんか?
いいえ。陽性はよく食べる食物や曝露の痕跡を反映している場合もあります。実際の症状と繰り返し関連するかどうかを確認した上で、必要な場合にのみ制限・再試行(リチャレンジ)方式で絞り込んでいくのが安全です。
パッチテストと同じ概念ですか?
いいえ。パッチテストは皮膚に物質を貼り付けて遅延型の接触反応を直接見る検査であり、IgG4検査は血液中の抗体を見る検査です。同じ「遅延型」という言葉で括られますが、確認する免疫経路や解釈の方法は異なります。