検査のご案内
ダーモスコピー検査 | 皮膚の構造と蛍光を拡大して観察する検査
目次
1. ダーモスコピー検査とは?
ダーモスコピー検査は、皮膚を拡大して構造や蛍光を観察する非侵襲的な検査です。
当院で使用しているダーモスコピーは、偏光モードとUVモードの両方に対応しています。皮膚の同じ部位を2つの方式で見ることで、構造と蛍光を分けて確認することができます。
2. 偏光とUVは何が違うのですか?
2.1 偏光ダーモスコピー
偏光は皮膚表面の反射を抑え、皮膚の表面・色素・血管・毛穴を観察しやすくします。当院では、皮膚炎・毛嚢炎部位における過度な顔ダニ(ニキビダニ)の増殖の有無を評価したり、赤ら顔が血管拡張によるものか皮膚炎によるものかを評価したりするために活用しています。1


2.2 UVダーモスコピー
UVは、毛穴や皮膚から発せられる蛍光の色・位置・分布を観察することを可能にします。2 当院では、病変部位における過度なアクネ菌・顔ダニ・マラセチア菌の増殖の有無を評価するために活用しています。

3. 検査方法
検査は診察室ですぐに行われます。機器を皮膚に当てるか、あるいは近づけて、必要に応じて偏光モードとUVモードを切り替えて観察します。痛みはなく、結果もその場ですぐに確認できます。
4. 当院での活用方法
当院では、ダーモスコピー検査を赤ら顔・皮膚炎・毛嚢炎部位の原因を把握するために活用しています。
- 赤ら顔: 偏光で毛細血管拡張症が顕著かどうかを確認します。3 拡張した血管が目立たない場合は、エクセルVよりも皮膚炎の治療を優先的に検討します。
- 皮膚炎・毛嚢炎: 偏光で顔ダニの尾と毛穴の構造を確認し、UVで赤色点と青色点の分布を確認します。過度な微生物の増殖所見が認められる場合、その種類に応じて適切な外用剤を選択します。詳細は顔ダニ検査のページで解説しています。
参考文献
- Lallas A, Argenziano G, Apalla Z, et al. Dermoscopic patterns of common facial inflammatory skin diseases. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2014;28(5):609-614.
- Pietkiewicz P, Navarrete-Dechent C, Togawa Y, et al. Applications of Ultraviolet and Sub-ultraviolet Dermatoscopy in Neoplastic and Non-neoplastic Dermatoses: A Systematic Review. Dermatol Ther (Heidelb). 2024;14(2):361-390.
- Micali G, Dall’Oglio F, Verzì AE, et al. Treatment of erythemato-telangiectatic rosacea with brimonidine alone or combined with vascular laser based on preliminary instrumental evaluation of the vascular component. Lasers Med Sci. 2018;33(6):1397-1400.
よくある質問
検査は痛いですか?
痛みはありません。皮膚を拡大して観察する検査ですので、注射や採血の必要はありません。
結果はすぐに分かりますか?
診察室でその場ですぐに確認できます。ただし、結果は症状・病歴・肌の状態と合わせて総合的に判断いたします。
ウッド灯検査とは何が違うのですか?
ウッド灯検査は、広い範囲の蛍光分布を一目で見渡します。一方、UVダーモスコピーは、毛穴の一つひとつを拡大して蛍光の位置と分布を詳細に観察します。
検査費用は別途かかりますか?
いいえ。診察中に必要に応じて基本項目として確認する検査ですので、別途費用が追加されることはありません。