ダーモスコピー検査 | 皮膚の構造と蛍光を拡大して観察する検査

1. ダーモスコピー検査とは?


ダーモスコピー検査は、皮膚を拡大して構造や蛍光を観察する非侵襲的な検査です。

当院で使用しているダーモスコピーは、偏光モードとUVモードの両方に対応しています。皮膚の同じ部位を2つの方式で見ることで、構造と蛍光を分けて確認することができます。

2. 偏光とUVは何が違うのですか?


2.1 偏光ダーモスコピー

偏光は皮膚表面の反射を抑え、皮膚の表面・色素・血管・毛穴を観察しやすくします。当院では、皮膚炎・毛嚢炎部位における過度な顔ダニ(ニキビダニ)の増殖の有無を評価したり、赤ら顔が血管拡張によるものか皮膚炎によるものかを評価したりするために活用しています。1

偏光ダーモスコピーにおいて、赤い血管が網目状に拡張して見える毛細血管拡張症の所見
偏光ダーモスコピーで顔ダニの尾、顔ダニの毛穴、毛穴の外の糸状構造が記号で表示された論文写真
矢印は顔ダニの尾、星印は顔ダニの毛穴、円は毛穴から出ている糸状の構造を指します。出典: Friedman et al. Dermatol Pract Concept. 2017;7(1):35-38, Figure 3. 原文 · CC BY 4.0

2.2 UVダーモスコピー

UVは、毛穴や皮膚から発せられる蛍光の色・位置・分布を観察することを可能にします。2 当院では、病変部位における過度なアクネ菌・顔ダニ・マラセチア菌の増殖の有無を評価するために活用しています。

UVダーモスコピーで明るい青色の蛍光点とオレンジ色の蛍光点が異なる矢印で表示された論文写真
黒い矢印は明るい青色の蛍光点、赤い矢印はオレンジ色の蛍光点を指します。出典: Ünal et al. Clin Exp Dermatol. 2026, Figure 1. 原文 · CC BY 4.0

3. 検査方法


検査は診察室ですぐに行われます。機器を皮膚に当てるか、あるいは近づけて、必要に応じて偏光モードとUVモードを切り替えて観察します。痛みはなく、結果もその場ですぐに確認できます。

4. 当院での活用方法


当院では、ダーモスコピー検査を赤ら顔・皮膚炎・毛嚢炎部位の原因を把握するために活用しています。


参考文献

よくある質問


検査は痛いですか?

痛みはありません。皮膚を拡大して観察する検査ですので、注射や採血の必要はありません。

結果はすぐに分かりますか?

診察室でその場ですぐに確認できます。ただし、結果は症状・病歴・肌の状態と合わせて総合的に判断いたします。

ウッド灯検査とは何が違うのですか?

ウッド灯検査は、広い範囲の蛍光分布を一目で見渡します。一方、UVダーモスコピーは、毛穴の一つひとつを拡大して蛍光の位置と分布を詳細に観察します。

検査費用は別途かかりますか?

いいえ。診察中に必要に応じて基本項目として確認する検査ですので、別途費用が追加されることはありません。