毛包虫検査 | 偏光・UVダー모스코피で毛包を観察する検査

1. 毛包虫検査とは?


毛包虫は、人の毛包や皮脂腺に生息する小さなダニです。健康な成人の皮膚でも発見されることがあり、存在自体が疾患を意味するわけではありません。1

ただし、毛包虫が過剰に増えた場合には、顔面中央部の赤み・カサつき・丘疹・膿疱のような炎症性病変を誘発することがあります。特に酒さ(しゅさ)との関連性がよく知られています。2

毛包虫検査は、上記のような病変において過剰な毛包虫が観察されるかどうかを評価するための検査です。当院では偏光およびUVダーモスコピーを使用します。

2. 偏光ダー모스코피で見られる所見


病変部位の複数の毛穴において、毛包虫の尾部(Demodex tails)と毛包虫の毛穴(Demodex openings)が繰り返し観察されるかを確認します。3,4

偏光ダーモスコピーで毛包虫の尾部、毛包虫の毛穴、毛穴の外の糸状構造が記号で表示された論文写真
矢印は毛包虫の尾部、星印は毛包虫の毛穴、円は毛穴から出た糸状構造を指しています。出典:Friedman et al. Dermatol Pract Concept. 2017;7(1):35-38, Figure 3. 原文 · CC BY 4.0

3. UVダーモスコピーで見られる所見


明るい青色の蛍光ドットの密度を確認します。このドットの密度と毛包虫の数は比例する傾向があります。5

UVダーモスコピーで明るい青色の蛍光ドットとオレンジ色の蛍光ドットが異なる矢印で表示された論文写真
黒い矢印は明るい青色の蛍光ドット、赤い矢印はオレンジ色の蛍光ドットを指しています。出典:Ünal et al. Clin Exp Dermatol. 2026, Figure 1. 原文 · CC BY 4.0


参考文献

よくある質問


Q. 毛包虫は誰にでもいるのですか?

A. ほとんどの成人の皮膚で発見される可能性があります。問題となるのは毛包虫の存在自体ではなく、炎症性病変とともに過剰に観察される場合です。

Q. 検査の際に痛みはありますか?

A. 痛みはありません。偏光・UVダーモスコピーで皮膚を拡大して観察するもので、試料の採取は行いません。

Q. 検査結果はすぐに分かりますか?

A. 診察室ですぐに確認できます。ただし、検査所見は症状・病変の分布・治療への反応と合わせて総合的に解釈します。

Q. 治療後に再検査は行いますか?

A. 必要に応じて同じ部位を再度観察し、毛包虫に関連する所見の変化を確認します。

Q. 検査費用はいくらですか?

A. 診察中に必要に応じて基本項目として確認するため、別途の検査費用はかかりません。