アトバリア イッチングクリーム | プロトピック、神経性酒さのヒリヒリ感を軽減する保湿剤

アトバリア イッチングクリームは皮膚感覚神経の熱センサー(TRPV1)を抑制するクリームです。プロトピックエリデル使用初期のヒリヒリ感と紅潮の悪化を軽減し、神経性酒さ皮膚炎のヒリヒリ感と紅潮の緩和にも役立ちます。

1. アトバリア イッチングクリームとは?


アトバリア イッチングクリームはアモーレパシフィックが開発したアシバトレップを主成分とするクリームです。正式名称はアトバリア イッチングクリーム MDで、医療機器に分類されています。

アシバトレップは皮膚感覚神経の熱センサー(TRPV1)を選択的に遮断する物質です。TRPV1は熱によって活性化され、かゆみ・ヒリヒリ感・紅潮を引き起こす受容体で、アトピー性皮膚炎と酒さ皮膚炎で過剰発現しています。1,2

同じアトバリアライン内で保湿力はエストラクリーム(最もリッチ)>アトバリアクリーム>イッチングクリームの順です。

アトバリア イッチングクリーム 160g チューブ製品写真。TRPV1抑制成分アシバトレップが含有され、プロトピック・エリデル使用初期のヒリヒリ感と神経性酒さ皮膚炎の紅潮を緩和するクリーム

2. どのように作用しますか?


イッチングクリームの核心機序はTRPV1遮断です。これにより2つの経路が同時に抑制されます。

神経性酒さ皮膚炎ではTRPV1が過剰発現しているため、日常的な刺激でもCGRPが放出されヒリヒリ感と紅潮が生じます。1,4 TRPV1を遮断することでこれらの症状が緩和されます。

3. プロトピック・エリデルと併用する理由


プロトピックとエリデルはTRPV1を刺激してサブスタンスPとCGRPを放出させます。5これが初期のかゆみ・ヒリヒリ感・紅潮悪化の原因です。

イッチングクリームでTRPV1を抑制すると神経ペプチド放出が減少し、初期の症状悪化が最小限に抑えられます。したがって併用しても刺激が強い場合は接触皮膚炎を疑うことができます。

プロトピック・エリデルの抗炎症効果はカルシニューリン抑制を通じて作用し、TRPV1経路とは独立しています。したがってイッチングクリームが治療効果を妨げることはありません。

4. 臨床的根拠


アシバトレップはアトピー性皮膚炎を対象にPhase 2とPhase 3臨床試験を経ています。

Phase 2

軽度~中等度アトピー性皮膚炎患者を対象とした2件のPhase 2試験でアシバトレップクリームの有効性と安全性が確認されました。6,7

Phase 3 — CAPTAIN-AD

大規模無作為化対照試験であるCAPTAIN-ADでアシバトレップ1%クリームが軽度~中等度アトピー性皮膚炎に有意な改善効果を示しました。IGA(Investigator’s Global Assessment)成功率とEASI(Eczema Area and Severity Index)改善率のいずれもプラセボと比較して統計的に有意な差を示しました。8

特にステロイドやカルシニューリン阻害剤とは異なる機序(TRPV1遮断)で作用するため、既存の治療薬と併用したり代替として使用できる点で意義があります。

5. 使用方法


6. 結論


アトバリア イッチングクリームはTRPV1を遮断してプロトピック・エリデルの初期のかゆみ・ヒリヒリ感・紅潮を最小限に抑え、神経性酒さ皮膚炎のヒリヒリ感と紅潮を緩和するクリームです。保湿剤としての役割も兼ねることができ、カルシニューリン阻害剤と併用しても抗炎症効果を妨げません。


参考文献

よくある質問


イッチングクリームは処方箋が必要ですか?

イッチングクリームは医療機器に分類されているため処方箋なしでも購入できます。ただし実損保険請求のためには処方後に購入する必要があります。

イッチングクリームを単独で使用しても良いですか?

はい。かゆみや熱感が主な症状であれば単独でも使用できます。ただし炎症を伴う場合はプロトピックやエリデルのような抗炎症治療薬と併用することが効果的です。

1日に何回塗りますか?

通常1日2回(朝、夕)塗布します。プロトピックやエリデルと併用する場合は夕方の洗顔後にイッチングクリームを先に塗り、その上に治療薬を塗布します。

ステロイド軟膏と併用しても良いですか?

はい。イッチングクリームはステロイドと作用経路が異なるため併用できます。

どのくらいの期間使用できますか?

ステロイドのようにバリアを弱めることがないため長期使用が可能です。

実損保険(実費)請求は可能ですか?

はい。病院で処方を受けて購入すれば実損保険請求が可能です。処方なしで直接購入した場合は請求が困難です。